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【傾向と対策】




  ここでは京都大学の世界史の傾向と対策について述べる。京都大学の

世界史は伝統的に第一問はアジア、第三問はヨーロッパから論述問題が出題され、

それぞれ字数は300字である。(ただし、2017年度は第三問で中国やベトナム

が論述対象となった。新傾向と言えるだろう)第二問、第四問の短答形式の問題はか

なりの分量があるので、それをいかに手早く処理して論述問題に充てる時間を確保

できるかがカギとなるだろう。一説には京都大学は過去問と同テーマの問題を出題

することはないので、過去問研究をしても無駄であるという向きもあるが、管理人

は過去問から問題の型を分析し、それに応じて対策を練ることには意味があると考

える。問題内容が何であれ、問われていることを意識して答案を作成することが何

より重要だからである。


  京都大学の世界史の最大の特徴は、問題要求が明確であるということ

である。東京大学のように問題から自分で副題を読み取る必要はほぼ無く、答える

べき論点、即ちフォーマットを作成する際の基準が明示されている。例えば、

2010年の第三問「政治的・社会的な背景や影響を含めて、それぞれの特徴変化

を」とあれば、主題は特徴型・変化型、副題は背景型・影響型となる。(個々の

問題形式に応じた対処法は東京大学の世界史 傾向と対策

を参照してもらえると良い)また、2012年第一問「仏教・道教の発展および両者

が当時の中国の政治・社会・文化に与えた影響」のように、「および」などの接続詞

を用いて2つの主題が並列されている場合も多い。さらに顕著な例が2001年

第一問で、留意するべき論点として1〜4までの項目が予め設けられている。

このように、問題要求が他大学よりもかなりハッキリしているため、それだけ

採点基準も厳しいものがあると思われる。300字という決して多くはない字数

の中でどれだけ無駄なく論点を拾っていくかが攻略のカギとなるだろう。


  問題の内容については、圧倒的に政治史が多い。とりわけ、多国間

の関係を論じさせる問題が多いのも特徴である。この「関係型」とでもいうべき

問題は基本的に「政治的関係」および「経済的関係」を表していると考えて良い。

場合によっては「文化的関係」を論じることができる場合もあるが、いずれにせよ

主題に応じて適切なフォーマットを自分で作成しなければならない。

他にも、「変遷型」「理由型」など特徴的な問題形式がある。

「変遷型」は「変化型」と「経過型」を合わせたものだと考えて良い。経過型は

必ずしも変化を明示する必要は無いが、変遷型では変化前の事象と変化後の事象

を明示したうえでそれらを年代順に並べる必要がある。

「理由型」は「背景型」に近い。問われかたにもよるが、直接的な契機が聞かれて

いる場合と、そこに至った背景が聞かれている場合がある。前者は短い論述なら

あってもおかしくはないが、300字ともなると基本的には後者であると考えた

方が良い。対処法としては、多面的に考察し、問題要求に即した場合分けをする

ことが重要である。場合分けの基準については京都大学の実際の入試問題が参考

になる。例えば、2014年第一問、2012年第一問、2000年第一問は、

「政治・社会・文化」という場合分けをしている。管理人個人の意見としては

「文化」は「社会」に含めても良いと思うのだが、この両者を切り分けて扱う

というのが大学側の意向らしい。また、1996年第一問のように、「個人・

民族、文物、宗教」というさらに細かい場合分けが指定されていることもあるので

注意が必要である。

また、「〇〇の歴史を説明せよ」といった問題が出題されることもあるが、これは

基本的に経過型の問題であると考えて良い。京都大学の世界史の論述対象となる地域

・年代はそれほど広くは無いので、こういった単純な経過型の問題で確実に得点を

キープしておくことが望ましい。

2011年第三問「具体的な国際的取り決めにふれながら」2007年第一問「で

きるだけ多くの事例」1996年第一問「具体的事例」第三問「具体的な事実」の

ように、歴史事象の具体化が求められるケースも多い。限られた字数の中でいかに

簡潔かつ具体的に内容をまとめていくかも重要であると言える。

















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