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第1問13世紀は「モンゴルの世紀」と呼ばれる。チンギス・ハーンが、モンゴル高原を統一 してモンゴル帝国を築くと、続いて各ハーンが度重なる征服戦争をおこなった。彼ら は中国を支配したばかりてなく、朝鮮半島、東南アジアまで勢力を伸ばし、さらに中 東イスラム世界、ロシア・東欧にいたる大帝国をつくりあげた。マルコ・ポーロは、 「東方見聞録」の中で、この帝国の多様な性格について、次のように述べている。 フビライ・ハーンは11月にカンバルック(大都)に帰還し、そのまま2〜3月の候まで そこに逗留している間に、われわれの復活祭の季節がめぐって来た。……彼は盛大な 儀式を催して自ら何回も福音書に焼香した後、敬虔な態度で吻(くちさき)を、これ に当て、かつ居並ぶすべての重臣・貴族にも命じて彼にならわしめた。この儀式はク リスマス・復活祭といったようなキリスト教徒の主要祭典に際してはいつも挙行され る例であった。しかしハーンはイスラム教徒・偶像教徒(仏教徒)・ユダヤ教徒の主要聖節にも、やはり同様に振る舞うのだった。 このモンゴル帝国の各地域への拡大過程とそこにみられた衝突と融合について、宗教 ・民族・文化などに注目しながら論ぜよ。解答は、下に示した語句を一度は用いて、 解答欄(イ)に20行(1行30字)以内(600字)で記せ。また使用した語句には下線を付せ。 ガザン・ハーン 色目人 バトゥ 大理国 駅伝制 モンテ・コルヴィノ 細密画 マジャパイト王国 授時暦 |